山に眠る旧三河大草駅(田口線)へ訪問【廃駅・廃線】

三河大草駅跡旅行日誌

旧三河大草駅とは

旧三河大草駅は、廃線となった豊橋鉄道田口線の本長篠と鳳来寺駅の間に存在していた駅です。一日平均乗降者数は29人で田口線の中で乗降者数の一番少ない駅でした。

この駅のある田口線は、1930年に田口鉄道により開設され、豊橋鉄道との合併により豊橋鉄道線へと変遷しました。観光開発ブームもあり乗客数も順調に伸びていましたが、自家用車の上昇や過疎化により乗客数が減少しました。沿線住民や商工会や町議会による廃止反対活動が行われましたが、1968年にバスへ転換する形で廃線となりました。

今回は知る人ぞ知る三河の山奥で静かに眠る旧三河大草駅を訪問しました。

旧三河大草駅への行き方

愛知県道32号沿いの上大草より集落の道路を少し登った場所にあります。旧線の築堤がダムのように顕在しているためすくにわかると思います。

豊橋鉄道バス「上大草」バス停より徒歩10分程度です。自動車での訪問も可能ですが、駐車スペース自体がほぼないため推奨はしません。

いざ旧三河大草駅へ

旧線の築堤を渡るとトンネルが見えてきます。こちらが「大草隧道」です。中は隧道だけあって素掘り感の残る良い雰囲気です。

大草隧道

轍があったり作業用品があり現在でも地元の方に利用されているようです。トンネルの補強は入っていますが一部の壁は崩れている場所もあり年季を感じさせます。トンネル内に碍子が残っているのも見どころです。

そしてトンネルを抜けると現れるのが旧三河大草駅です。

三河大草駅跡

1面1線で無人駅であったため駅としては控えめな雰囲気です。周りを深い森に囲まれており非常に静かな場所でした。ホーム自体は現存しており、一部崩壊しそうですか概ね良好です。すでに人の手が入らなくなって50年以上経過しているとは思えない状態でした。

廃線より長きにわたっていますが、現在でも一部の廃線跡とトンネルは地元の方の作業道として重宝されており完全に放棄されていない場所も多くあります。また、「田口線廃線50年」事業が行われて看板や訪問路の整備も行われたようです。

最後にこの駅があった田口線について紹介します。

田口線はもともと、御料林の木材運搬を目的として敷設され、その後旅客も行う変遷を辿った路線です。しかしながら軌間はJR在来線と同じ1067mmで敷設されており、その珍しさから「1067mmの森林鉄道」異名を持ちます。

山奥で静かに眠る旧三河大草駅を訪問しました。この駅は静かに二度とこない列車を待ち続けることでしょう。

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